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マラウィのドライビングスクール その1 


さて、運転免許の試験の日を1ヶ月後に控え、一応学校に通うことにしました。
前にも書いた通り、マラウィの運転免許取得には、まず
1.仮免を買う。(およそ50円!) 2.車に赤いLマークを取り付ける。
3.必ず運転免許を持っている人を車に乗せる。 これで、公道どこでも運転していいの。

そこで、私は自分のゴルフでマーティンを乗っけて練習を始めました。
初めは人気の少ない工場の敷地などを利用して、少しづつ町の中へ。
実は前から田舎の方ではちょっとずつ無免許運転してたんだけど、
田舎の道でヤギを轢きそうになるのと、首都で大金持ちのメルセデス・ベンツに
ぶつけそうになるのとは緊張感が違います。
(余談だけど、マラウィの首都にはベンツが結構いる。
必ず政府高官の「MG」ナンバー(マラウィ・ガバメント)。
国中の車の数を考えると、そこに占めるベンツの割合は普通の国よりずっと高い。
着服ってやつ?アフリカには多いことだけど。
どこかの国の大統領の私有財産はその国の国民総生産に匹敵するって聞いたことあるし。)
あと都市部にはしょっちゅう大型トラックがコロコロ横倒しになっている。
そんなこんなで練習を重ね、なんとか坂道発進も上達し、
交通ルールも覚え込み、まあ、どうにかなるかなーという自信もついたけど
一応マラウィ独特の「試験に受かるコツ」なるものがあるかもしれない、と
ドライビング・スクールにちょっと通ってみることにしました。

ブランタイアという大きな町の真ん中のこ汚い路地の裏に スクールはありました。
看板をみて入って行くと、古い小さなビルの1階の1室で、
小汚い部屋に乱雑な机が一つ、受付嬢らしき暇そうなマラウィの女性が一人。
壁には交通ルールのポスターがべたべた。
入っていくと、奥の部屋からしょぼくれたおじさんも出てきて
相談の結果、4回程レッスンを受けてみることにしました。
レッスン料の高いこと!道理でみんな免許を持ってないわけだ。
普通の人は一生車なんか買えないしねえ。 早速1回目のレッスン。
私の教官はやはりしょぼくれたおじさん(じいさん)で
細い身体、ぼろっちい服でぼそぼそと挨拶。 いざ二人で私の車に乗り込み出発すると、
じいさんいきなり歌うように指示を出し始めました。
「ファ〜ストギア〜・・セカンドギア〜・・ライトシグナル〜(右に手で方向指示)...」 そうです。前も言ったけどマラウィではインディケータは使っちゃいけないのです。
特に大事なのが「スロウダウンシグナル」。
右手を窓の外に手の平を下につきだして、波のように上下に振るのだ。
何とこれをギアを変えるたびにやらなくちゃいけないのだ。
「サ〜ドギア〜・・スロ〜ダウンシグナ〜ル・セカンドギア〜
スロ〜ダウンシグナ〜ル・ファ〜ストギア〜・・・・ 私は
じいさんのお経の様な指示に従って、おかしくて気が狂いそうになりながらも
真剣な顔をして、ハワイのフラダンサーの様に手をひらひら振りながら
マラウィアン・ドライバーになるべく マラウィの町をつっ走るのでした。 つづく。



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