Hippo Hippo Hooray!

アフリカのマラウィという国にはマラウィ湖という巨大な湖が
あります。リフトバレーに沿って位置しており、宇宙からの
衛星写真でもはっきり見えます。その大きさは、長さ 500 km 以上、
深さはなんと900m もあるんです!

しばらく前、私たちはそのマラウィ湖で、鉄のカタマラン(2艘式)
ボートを建造していました。そこは船の建造にはもってこいの場所でした。
湖の南部はそのまま河に流れ込み、 その河は野生動物保護地区の中を
何キロも流れていきます。川を下っていくと、川岸や水の中に、
あらゆる種類の動物を目にすることが出来ました。
河口では水はとても澄んでいます。
湖から流れ込んだ水はまだきれいで、川底は砂におおわれています。
河の勢いはかなり強く、船から下を見下ろすと、
底の砂が流れにかき回されているのがはっきり見えます。
河の深さは約1〜2メートル、 幅は最初は1km程ありますが、
河を下って行くにつれ、数十メートルに狭まっていきます。
カバやワニも数多く生息しており、船旅には危険が伴います。
でも、私たちのボートはとても大きいもので、カバより重さもありました。
それでも一度など、一頭のカバがテリトリーへの侵入者に怒り狂い
ボートをひっくり返そうとしました。彼の試みは、ボート( 4トン )の片端を
  持ち上げるのに成功し、乗っているみんながバランスを崩しそうになりました。
カバはアフリカでは最も危険な動物といわれ、テリトリー侵入者である
カヌーや小さな船をひっくり返したりするのはそう珍しいことではありません。
もし、ひっくり返されたら、大変です。
巨大な歯でまっぷたつにされるか、少なくとも 体の一部を噛み切られて
しまうでしょう。   
ずっと前にオカバンゴで雇ったガイドはカバの被害者で、一本足でした。
とてもゆっくりな人で、船を漕ぎ出す前に 必ず水の深い所から
周りに確かにカバがいないかどうか、チェックするので
何をするにもひどく待たされました。

とにかくその午後、私たちはマラウィ湖から河へと船で向かっていて、
カバにでくわした時、私は船の舳先で川底の砂が動く様子を眺めていました。
たぶん彼は川底に立って眠っていたんだと思いますが、
びっくりしたカバはそのまま水の底を突っ切り、
あの太った体からは信じられないようなスピードで
ボートに向かって突っ込んできました。
カバがボートの下に体を沈めたのは数秒の事でしたが、
背中のブチまではっきり見えました !
そしてカバは思い切り体を起こし、ボートを転覆させようとしました。
彼の作戦は殆ど成功しかけました。
ボートは大きく揺れ、水に落ちないように何かにしがみつくのが
やっとでした。もう一度目を上げたとき、
もう彼の姿はありませんでした。




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