アンタイモロ・ペーパー

マダガスカルの道路はかなりトホホです。
全国およそ4万キロの道路のうち舗装されているのは
5000キロ弱。しかも、その貴重な5000キロも
穴だらけの道の両側に帯状に舗装の後が残っている、
なーんてのも珍しくありません。また、舗装されてない
道路の殆どが雨期には全く使用不可になったりします。
ツアーのときは普通レンタカーを使いますが、
レンタカーの値段は馬鹿高く、必ずといっていいほど
運転手がついてきます。これはたぶん、車のオーナーが
慣れない旅行者に車を貸して事故に会うのを
恐れているためだと思うんだけど、それもホントに納得。

今回運転手をつとめてくれたのは、陽気なマダガシー
(マダガスカル人)のチャールズで、彼の運転を見てると
マダガスカルでの運転なんて恐ろしくってとてもとても。
この穴だらけの(しかも結構狭い)道路をかなりの
スピードで走ること走ること。国中の道路の穴の位置や
深さを熟知してるらしく、穴から穴へ実に器用に運転。
対向車がないときはなぜか道路のまん真中を走り、
車が来ると、ぎりぎりのタイミングで右側(フランス流)によります。
山中のくねくね蛇行した道でも、全く先が見えないのに
スピードを全く落とさず、マダガスカル特有としかいいようのない
各種の警笛を使い分けて、車同士情報を交換します。
例えば、曲がり角で対向車の有無を確認するときは、
「ブー、ブッブッブッ」と鳴らし、返事がないときは
(スピード落とさず)そのまま突っ込んでいきます。 ひええー!

また、殆どのマダガシーと同じくチャールズも
話せるのはマダガシー(マダガスカル語)と、フランス語のみで、
私との会話は身振り手振りのみ。
この、道路状況と、フランス語の壁が、マダを訪れる
旅行者のネック(の一つ)となっているのは、間違いないでしょう。
(あとは冷蔵庫のないことかな。少なくとも私にとっては)






さて、マダガスカル中央部の小さな町、アンバラバオ
には有名なアンタイモロ紙の工場があります。
工場といっても小さなものですが、ここで実際に
紙作りの工程が見られるので、マダガスカルの旅行者に
人気のスポット。しかも、無料(といっても、
必ず お礼は期待されてるんだけど)で工場見学のツアーを
してくれます。フランス語で。とほほ(Martinが仏英通訳)
アンタイモロ紙は、8世紀頃から伝わるマダガスカル特有の
手漉き紙で、ハボハと呼ばれる木から作られます。
ツアーはこの、一見なんてことない、1Mぐらいの木の根元 から始まって、
この木の皮を長時間煮詰める大釜、ドロドロの 粘土状と化した
代物をトンカチでつぶす女性たち(写真)へと
続きます。最後に戸板に薄く延ばされて、まだ濡れている
紙の上に、これまた女性たちが新鮮な花びらや葉っぱを
それぞれのデザインで美しく載せていきます。 こうして
出来た美しい押し花ペーパーを戸外で乾燥させ、
今度はまたも違う女性たちによってアルバムやノート、
レターセットやランプシェードへと製品化されます。
ツアーの最後には出来た代物を置いているお店へと
案内され、ついつい買わされちゃうと言う段取り。
私はレターセットを買いましたが、一つ一つデザインが違って
決して安くはなかったけど、とってもきれいで、誰に手紙を
出そうか迷っちゃいます。

私の見てきた殆どのアフリカ諸国の人々の中でも、
マダガスカルの人々は特に手仕事に優れているような
気がします。こういった手漉きの紙や石の細工物、
刺繍のシャツやテーブルクロスなど、他の国では
見られない繊細な細工に長けていて、
これはマダガシーに流れるアジアの血(マダガシーの
先祖はマレーシアなどから渡ってきたらしい)
のせいではないかとちょっと親近感を覚えます。



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