信号待ちのショッピング


ヨハネスブルグの交差点は、信号待ちのドライバーを
狙った物売りたちで活気にあふれています。
信号が赤になるたび、停車する車から車へ品物を見せて
回り、運転手も運転席の窓から買物ができるので、
まさにウィンドウ・ショッピング。


商品もいろいろで、まずは冷た〜い清涼飲料水。
小さな500mlのペットボトルのコカコーラ、ファンタ、
スプライトなどがR4.5(約55円)。 コーラの缶の形をした
小さな冷蔵庫から、専用のトレイに 移しかえ、
売り歩きます。ヨハネスブルグの日差しは 強く、
乾燥した空気に一日中のどが渇きます。
私の場合、必ずコーラ用のの小銭をダッシュボードの
上に貯めておいて、そこから払うんだけど、時にはこの小銭が
火傷するほど暑くなっていて、お金を冷ましながら
支払いをする羽目に。


ちょっとかっこいい パパイヤ売り

次に必ず見かけるのが、野菜・果物売り。
大抵2種類ぐらいの品物を、両手に抱えて見せて
歩きます。今の季節はぶどうやパパイヤの箱入りか、
アボカド10個 パック、ナーチーと呼ばれるみかんなど。
当然商品は季節ごとにマンゴー、ライチ、苺などと
変わっていき、 忙しい都会の生活の中で、季節の
移り変わりを感じるひとコマです。
値段は一品200円前後。

その他にも、携帯電話の車用マイクロフォンセットや、

安物のサングラス、計算機や粗大ゴミ袋、子供のおもちゃ
など、ありったけ腕や洋服にぶら下げて売っていますが、
ぶら下げ方にも工夫があってその姿はなかなか粋。
あとはビーズや針金で作られた、綺麗なトカゲや動物など、
アートな物も売っていて、品物もしょっちゅう変わるし、
でも、あんまりじろじろ見ると、うまく買わされちゃうので
横目でこっそりチェックします。

写真撮って!ぶどう売り

南アフリカにはビルトングという、ビーフジャーキーの
ような干し肉がどこにでも売っていますが、通常ビーフだけでなく、
オーストリッチやクドゥ−など、いろいろな動物の

肉が使われています。味も、チリ味、ガーリック味、
レモン&ハーブなど様々で、飲み物に次いで交差点の
人気商品です。特に、この商品はある会社による犯罪防止
運動に一役買っていて、どのビルトング売りも、
「私は犯罪には手を貸しません。まっとうな生活費を得る
努力に応援をお願いします。」と印刷されたベストを着て、
交差点に立っています。仕事がないために犯罪に
走りやすい南アの人々に職を与え、歩合制で給料を払う システム。
当然、ドライバー達はこうした品物を買うこと によって、
この運動を支援することができるのです。

また、交差点の新しい「顔」として最近登場したのが、
ゴミやさん。といっても、ゴミを売るわけではなく、 バケツを持って
車から車へと歩き回り、車内のゴミを 集めて回ります。
運転手は、ゴミと共にお礼の小銭を
渡しますが、これによってドライバーの道路へのポイ捨て
防止にもつながり、車内も町もゴミが少なくなって
一石二鳥。バケツ一つで始められる小さなビジネスです。

ひまわり売り

そして、いつ見ても何となく感動するのは、花売りさん。
季節の花ももちろんですが、殆どはバラの、しかも
百本以上の大きな花束を抱え、交差点に立っています。
一つ一つの花束は、およそ10本ずつの小さなブーケに
ラッピングされていて、奥さんに買っていくらしい
ビジネスマンや、3束も買って助手席の女性に渡す
若い男性など、見ているだけでロマンティック。




トラックの荷台からカメラにポーズ!

また、先日初めて見かけたのが、「Joke 4 Change
(小銭でジョークを)」という看板を首から下げた新手の商売。
面白い冗談でも言ってくれるのかとわくわく小銭を渡して
みたんだけど、残念ながら、ジョークと広告がいくつか
印刷された紙を渡されただけ。しかも、
これがこつまんないジョークばっかりだったので、
Martinに全て読んで聞かせ、1時間ほど
二人で「こつまんない ジョークのひと時」をすごしました。

でも、こうして新しいアイディアや商品が次々に現れては
消えていく、ヨハネスブルグのストリートに生きる人々は
いつも元気いっぱいで、ドライバー達と挨拶を交わしたり、
口笛で呼ぶお客のもとに走って行ったり、忙しい交差点の
なくてはならない「顔」です。
私も、これを書くため交差点で停車するたび、
窓を全開にし、カメラを構えて身を乗り出し
「写真撮らせて!」と叫ぶ変なアジア人と化しましたが、
おかげでちょっと顔が知られるようになって、その後も
交差点に差し掛かるたびにモデル達からすごく
うれしそうに手を振られるようになりました。


もちろん、信号待ちの買物は素早さが命。
信号が青になってしまったばっかりにお客を逃す物売りや、
反対にお釣りを待っている間に時間切れになって
損をする お客さんなどがいて、信号待ちの間にちょっとした
ドラマも展開される、ヨハネスブルグの風物詩です。




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