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砂漠を歩くときは迷わないように気を使います。
砂丘はみんなそっくりですし、特に夏の午後などには、
  砂の温度は大変高くなります。
靴に紛れ込んだ砂で、足の裏がやけどをしそうになります。

ソッススフレイまでの小道は、北に向かう水無し川の川底に沿って
  立っている木製の道案内でわかります。
でも一人の時、または小さいグループと一緒に行動しているとき、
  時々私は道案内に従わず、砂丘を横切って近道をします。
方角をいつもチェックしながら夜明けのだいぶ前に出発します。
夜の間は砂漠の気温が下がり、砂が凍りついて歩きやすいのです。
必ずと言って良いほど、何か面白い発見があります。
日に焼けてカラカラになったオーストリッチの卵の殻とか、
風によって不思議な文様が刻まれた石とか、
  不運なアンテロープ(鹿)の風化した骨とか。

ある時は、私が一人で豪華な日の出を見ながら歩いていると、
反対側の砂丘の中腹にゲムスボックの家族をみました。
親子は私を見るや走り出し、すぐに砂丘の向こう側に消えてしまいました。
私もすぐにもう一目見ようと後を追い、走り出しましたが、
砂丘のてっぺんにたどり着くと、家族が子供を守るために
  作戦を立てたのがすぐわかりました。
父親は私のすぐそばで立ち止まってこっちの注意を引き、
母親と子供は静かに右手の方に消えていきました。
父親がおとりになって、子供を逃がそうとしていたのです。
大変賢い作戦で、私もだまされた振りをして父親の後を追いました。
追いかけっこはしばらく続きましたが、しばらくすると父親は
はるかに私を引き離し、地平線のかなたに消えていきました。


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