アフリカイボイノシシは、アフリカンブッシュにひっそり生息し、
  敵に立ち向かって戦うよりは、逃げるが勝ち!をモットーにしています。
でも、追いつめられると恐るべきファイターに変身します。
母親しか愛せないような顔をしていますが、私のお気に入りです。
藪の中のコメディアンのような動物です。
危険から逃げるとき、イボイノシシの尻尾は空に向かってピョンと
  突っ立ちます。 だから、草原などでママイノシシを見かけると
大抵その後ろにしっぽが何本も行列してついていきます。
子供達の姿は草の陰に隠れて見えないのでなおさらキュートです。

  オカバンゴ・デルタにてハイキングツアーをしたときの事です。
毎晩夜がくるとテントを張り、火をおこし、アフリカの夜の音に
  耳を澄ませました。そんなある夜、テントの中で眠っていると、
  耳のすぐ横でかみ砕いているような音がして目を覚ましました。
  そのすごく近くで大きな生き物が何かを食べているようです。
恐ろしくて身動きもできずに長い間じっとしていました。
私の他は誰も起きなかったようです。勇気を出して
そおっと横になったまま、テントの入り口から外をのぞき見ると、
私の鼻先から50センチと離れていないところに、巨大なカバの口があり、
草をむしっては噛んでいました。私が恐怖で凍りつき、息を止めて
  身を固くしていると、カバ君時間をかけてゆっくり遠ざかっていきました。
(アフリカで最も危険な動物を知っていますか?カバです!)
  その後私は、また寝ました。

ゲストの中に12才の男の子がいました。
  南アフリカの少年で、自然やアウトドアーに慣れっこで、一人でも平気で
そこらを歩き回っていました。ある時私が見渡す限りの草原を突っ切っていると、
  イボイノシシの家族に出くわしました。家族は私からすたこら逃げ始め、
草の高さで少年に気がつかず、まっすぐそっちに向かって走り出しました。
男の子は尻尾の行列が自分の方向に暴走してくるのを見て、
目を見開いて立ちつくしました。私も息をのんで見守りましたが、
最後の瞬間に少年に気づいた尻尾達は、突然方向を変え、草原に消えていきました。

イボイノシシが尻尾を立たせるわけは、こういった草むらの中でも
   お互いが見つけられるようにするためなんです。いわば旗印ですね!

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